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七五三あれこれ③ ~絽(ろ)の着物~

11月も半ばを過ぎますと、朝夕ずいぶんと冷え込むようになりました。

巷ではインフルエンザが流行っているようですが、みなさまはお元気でお過ごしですか?

本日もベルエクラでは、朝から七五三のお客様がお仕度をされて神社におでかけになりました。七五三は初めてだらけで大変なこともある行事ですが、「こどもの成長と健康を祈る」古今東西不変の願いが込められた伝統行事として、大切にしていきたいですね。

 

今回のコラムでは、当店で実際にあった七五三衣裳に関するご相談をご紹介します。

当店では持込着物でのお仕度も承っており、こちらのお客様も11月のお詣りのためにお衣裳持参でおいでになりました。

拝見した衣裳は、3歳用の被布と着物。出産時に購入されたという一ツ身(赤ちゃん用のお着物)を直してお作りになった着物と、おとなの着物を再利用して作られた被布でした。

鈴つきの飾り紐を丁寧に縫い付けた可愛らしい衣装で、「作って下さった方も含めて思い入れがある衣裳なんです」とお母様がお話し下さいました。

 

※赤ちゃんの一ツ身は以前にもご紹介しましたが、3歳の衣裳として使用されることがあります。

(ぜひ過去記事もあわせてご覧ください! → 『七五三あれこれ② ~衣裳のこと~』 )

 

お母様のおそばにちょこんとお座りされたお嬢様に、さぞかしお似合いだろうと、スタッフは思いました。

しかしながら、一点だけご確認いただきたい点がありました。

そのかわいらしい着物が、「絽(ろ)」の衣裳だったからです。

絽とはなにか?絽は、透け感のあるシマ状の生地で、色や柄によりフォーマルからカジュアルまで様々なものがあります。ただし一般的に一貫しているのは「夏物」に使われるということです。

その旨をお母様に伺うと、「夏に生まれた娘なので、一ツ身も夏物を買いました」とのこと。

ですのでどうお伝えすべきか悩み、僭越ながら、絽のこと、11月の外出であれば一般的に冬物であることなどをお話させていただき、そのうえでご意向を伺いました。

 

このようなケースのお客様は珍しくなく、生地種に限らず、サイズや状態についてご確認いただくことが多々あります。

ルールに縛られ過ぎて本来の目的を損なってはいけませんが、伝統ゆえに様々な考えの方がいらっしゃるという点はお伝えして、そのうえでご納得のいく選択をして頂ければと考えております。

お悩みの方は、ぜひお気軽にお問合せ下さいませ。


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